シンはそっと、キラの身体をベッドの上に倒すと、唇をキラの頬によせた。

くすぐったい

それは本当のことで、シンがこのあと呟く言葉も決まっているからキラはそっと瞳を閉じた。

「壊れそう……」

シンは犬歯で、キラの白い喉元に噛付いた。

「ひっ……」

気紛れな行為は、いつに始まったことじゃないけれど、痛みを伴うと、
それでなくともキラの繊細な感覚を鋭く刺激した。
跡がくっきりと残るそこに、今度は優しく舌を這わせられると、
シンの手はそのまま胸の飾りの愛撫へと向かった。
それを抓りあげられると、再びキラは悲鳴をあげ、痛みに涙を零した。

「泣かないでよキラ」

優しく頬を撫でられて、シンの瞳が泣きそうに細められてることに気付く。

「キラが泣くなんて、ズルイよ」

この蔑みの瞬間に、キラの身体は悦びにうち震えるのだ。

逃げることを塞き止められ、ただ慈愛の言葉を投げ掛けられるわけでもなく、
ただ永遠に逃れられない罪を認識させられるだけ。

それだけ。

それだけが僕のいきがい。

どうして生きてるかって?

それはシンが望むから。


気付いた時には、キラの双丘の間に色付く蕾に、シンのたかぶりがあてがわれて、本能のままに貫かれる。
その衝撃も甘い味しかしなくて、漂う血の匂いでしか自身の痛みを知ることが出来なかった。

「キラ、いっぱい血が出てるよ」
「ぁ…ぅ……うん」
「痛い?」
「わかんなっ……あぁっ!!」

傷を拡げるように腰を突き上げられ、今度は確かに伝わった引き裂かれる痛みにキラは全身をのけ反らせる。

「キラ……もっと……」
「ぁっ……やぁっ……シ…ン」
「もっと痛いって言って……」

激しく抽挿を繰り返されて、キラの血の匂いが部屋に広がる。

それだけが二人が共有できる、確かな快感。
シンもそれを知ってるのだろうか。

だとしたら……


シンは僕のコト好き?

まさか

じゃあ嫌い?

別に

それは困る

困らせてるんだよ


キラの最奥に欲望の全てが叩き付けられて、キラも小さな性器からわずかに蜜を垂らした。

シンはブランケットをキラにかけると自分もその中へと潜り込んだ。
シンが横にいれば、キラの心は罪から解放されない。
それがキラの望むこと。
だからそれは、シンにはやってはいけないことであると同時に、やらなければならないこと。

ごめんね

全部押しつけて、ごめんね

キラは呟くと、頭ごとブランケットへと潜り込んだ。
横からはシンの温もりが伝わってくる。



ねぇシン、いつか君は言ったよね。

僕に死ぬ価値なんてないって。

ステラのところになんか、逝かせないって。

だから僕、ずっと君の側にいるよ。

逃げないから。

閉じ込めて。





←Backand・・・AK→






暗いなぁ。
よくわからない話ですみませんm(__)mあわわ