「キラ、しばらくイイコにしていてね」
アスランは優しい笑みを浮かべると、手元にあるリモコンのつまみをオンにした
。
途端に震えるキラの身体。
「どう?キラはこういうオモチャ好きだろ?」
「あっ……やぁっ!」
先ほどまでぬめりのある卵を埋め込まれていた蕾は、アスランが差し出した性の玩具を抵抗なく受け入れた。
大きさはさほど変わらない、けれど卵と違い無機質な硬さを持つ玩具が身体の中
を動く度にキラの額から汗が零れる。
玩具が震える度に熱くなる身体に、フローリングの冷たさが心地よい。
仰向けに横たわり、快感にうち震えるキラのぼやけた視界に、しばらくしてから映りこんできたのはもちろんアスランで。
「キィラ。キモチイイ?」
「アス…ラ…もう…ゃ」
「嫌?ここはこんなになってるのに?」
玩具に創りだされる快楽の波にすっかり勃ちあがった性器をアスランの長い指で弾かれる。
「あぁっ…!」
その刺激が玩具の振動と重なり、キラの身体は悶えるように大きく跳ねた。
「今、ケーキのスポンジ焼いているからね」
「けぇ……き?」
「そうだよ。キラが手伝ってくれたでしょ?」
その言葉にキラは弱々しく首を振る。
けれどアスランはそんなキラの意志を無視するかのように汗ばんだ亜麻色の髪を梳く。
「あともうひとつ手伝ってほしいんだ?」
「もぅ……や…」
「手伝ってくれたら、このオモチャ止めてあげてもいいんだけど」
キラは目を見開いて、アスランはそんなキラを見て勝利を確信する。
「やってくれるよね?」
頷く代わりにキラはゴクリと息をのんだ。
「なに…すればいいの?」
キラが口を開くと、アスランはリモコンを操作して玩具の振動は止めた。
「今からケーキに生クリームを塗るんだよ」
「え……でもまだスポンジ……」
玩具を止められたことによって、僅かだけれど判断力を取り戻したキラが問い掛ける。
「いいんだよ。あれはオマケみたいなものだから」
アスランの言っていることの意味が理解できず、キラは首を傾げる。
「いいからキラは俺の言う通りにすればいいんだよ」
アスランの微笑は氷のようだった。
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