「キィラァ?どうしたんだい、浮かない顔をして」

ぼんやりと虚空を彷徨っていたキラの視線は、ノックもせず無遠慮に部屋の扉を開けた男に注がれた。

「もうすぐ花嫁になるんだから、可愛い顔が台無しだよ?」

そのままキラに近付いてきたのが婚約者のユウナだ。

ユウナはキラの顎を、骨張った指で乱暴に掴むと、長身の自分と眼が合うように無理やり上を向かせた。

「つっ……」
「やっぱり綺麗な顔をしてるねぇ、キラは」

ユウナはキラの痛みに歪む表情に感嘆をもらす。

「カガリもまぁ可愛い部類に入ってると思うけど……コーディネイターだからかな、双子なのにキラの方が全然綺麗な顔してるよ」

そんなユウナの言葉に、キラは精一杯に相手を睨み付けた。
そうやってキラがユウナへの反感を露骨に示してもなかなか堪えないようで、ユウナはキラから手を離すと、丸みを帯びた身体をなめ回すように見つめた。

「まぁそういう顔するなよ。キミがオーブとアスハを潰したいってなら話は別だけどね」

自身に一切の拒否権がないことを嘲笑を交えながら告げられて、キラはうなだれた。
キラの従順な姿には満悦の様子で、ユウナはキラをベッドまで導く。
キラは嫌悪を隠しきれずに一歩踏み止どまると、ユウナは軽く舌打ちをした。

「何を怯えているんだ?キミは僕の妻になるんだろう?」
「……」

ユウナは強い力でキラを引き寄せると、よろけた身体を抱き留めた。

「コレ、僕好みの大きさになるように調整してもらったんだよねぇ」

ユウナはキラの胸を掴むなり、感触を確かめるように何度も揉みしだいた。
最近までない膨らみへの悪戯は、キラに未知の感覚をもたらすもので、声が震える。

「いたっ……やめてっ…」
「最高だよキラ」

今度は伸ばした人差し指で、中心の突起をグリグリと押されて、キラの声は痛み
に引きつった。
刺激に堅さを帯びた先端をしつこく摘まれて、キラの呼吸が荒くなる。

「いやだぁっ…」
「嫌だとか言う割に……カチカチだよ」
「っ……」
「女の子になったばかりなのにこんなにするなんて、キラは淫乱だねぇ」

ユウナは足の力が抜け始めたキラの身体をベッドの上に倒した。
シルクのワンピースの胸元は、ユウナの愛戯に膨れた突起が影をつくっていた。

「可愛いなぁ。もっと弄ってあげるからねぇ」

ユウナはキラの肩からワンピースを胸が露になる形でずりさげると、丸い乳房が姿をあらわした。

「うん、とっても綺麗で僕好みだよ」

キラが反抗できないのをいいことに、ユウナは堅くしこった胸の突起を口に含んだ。
鳥肌がたったけれど、キラは声を押し殺して必死に耐える。
片側に乱暴に吸い付きながら、もう一方を優しさのかけらもない骨張った手が揉み続ける。

「ゃっ……」
「ほんとはイヤじゃないんだろぉ?」

見当違いなことを言いながら、ユウナはこれでもかと乳房を弄んで、キラは目尻に涙を浮かべた。

「今日はキラとお話しようと思っただけなんだけどね、キラのせいで興奮しちゃ
ったよ」

ユウナは胸への愛撫を休めると、布越しにキラの太股へと下半身を押しつけた。

「ひっ…」

キラへの悪戯に猛った雄を擦り付けられ、身体が強張る。
ユウナはそんなキラの様子などお構いなしに、スカートをめくりあげた。

「キラは僕の奥さんなんだから、面倒見てくれるよねぇ?」

下着の縁を指でなぞられ、キラの身体がピクンと揺れる。

「や……やだ」
「しつこいねぇキミも。いい加減にしないとボクも怒るよぉ?」

ユウナは自身の前を寛げて、キラの顔に近付ける。
顔をしかめたキラの唇に、ユウナはその上を向いた雄を無理やり突き刺すと、キラは驚愕に目を見開いた。

「ボクもねぇ、キミに優しくしてあげたいんだよぉ?だから下に入れるのは我慢
してあげる」
「げほっ…」
「ただし、結婚式が終わったらそうはいかないよ?だからそれまでに昔の男のこ
とは忘れるんだね」

ユウナはキラの小さな口から雄を引き抜くと、キラの上に馬乗りになった。
そして、キラの可憐な乳房を寄せあげると、その狭間に高ぶりを突きこんだ。

「ひっ…」

キラの顎に硬い雄が当たるたびに、その先端から青臭い液が飛び散ってキラの顔を汚す。

「柔らかくて最高だよキラァ。下の方はもっと気持ちいいんだろうけど、しばら
く我慢してあげるからサ」

性器がキラの胸を擦りあげる間中、ユウナの無骨な指はキラの敏感な乳首を嬲り
続けた。

ユウナが満足そうな溜め息をついた時、性器がビクリと震えて、キラの顔には白
濁が飛び散った。

「ぅ……」

ユウナはそれを指に絡めとると、絶望に打ちひしがれるキラの口許に突き付ける。

「え……」
「え?じゃないだろう?舐めるんだよ。夫のなんだから出来るだろう?」

ユウナはキラに、指についた精液を舐めとることを強要する。
それはキラの顔を汚す白濁がすべてなくなるまで続けられた。

「もちろんこっちもだよ」

突き出された性器には、粘着質なそれがこびりついていて、キラは吐き気を堪え
ながらユウナの性器を舐めとるのだった。


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